ここは年に一度、大きなカナバル(祭り)が行われるのです。
オルーロのカナバルは、日本人の私たちにはなじみが薄いのですが、
ブラジルのリオのカーニバル、ペルーのクスコのインティ・ライミと並ぶ
南米三大祭りのひとつ。
この日はボリビア国内だけでなく、南米中、世界各国の旅行者もこの町に集まってきます。
そのため、宿の確保がとても大変!
「宿代は4倍にハネ上がってます!」なんてテレビのニュースもやってました。
カナバルの3日間必ずとまらなきゃだめなんて制約もつき、ほんとに4倍、いやそれ以上に。。
でも宿代は上がっているとはいえ、
だいたい2人3泊で1200ボリビアーノ(1泊1人約2600円)。日本ではなかなか無い値段ですよね。
私たちはもっと安い部屋を!と、2日前にオルーロに入り、
何軒も宿を回って相談し、シングルベットにふたりで寝て900ボリビアーノの部屋をなんとか確保。
カナバル直前の町は、ひっそりと、でも腹の底でむずむず盛り上がっている感じ。
通りには屋台、楽団、踊り手、お酒を片手に楽しんでる人たち。
私たちの気分も上がります。
とはいえ、前の日までは低地で空気の濃い、うだる暑さのサンタクルスで過ごしていたものだから、
オルーロ(標高3700m、富士山の山頂とそう変わらない)の寒さと空気の薄さが堪えます。
カナバル当日。
朝から花火や爆竹、楽団の音楽が騒がしく聞こえます。
急いで支度し、宿を出ててみると、
どっから集まってきたのか、すごく沢山の人!
観客、それを狙う様々な売り子。
ダンサーや楽団の数と規模も半端な数ではありません!
民族調なものや
悪魔だったり、
ちょっとセクシーだったり(セクシーすぎないこの加減がボリビアっぽい!笑)
ただの仮装じゃないの?!ってものも笑。もちろん泡だらけにされてました!
かわいい奴とダンス!
なぜだかわからないけど、黒人奴隷をモチーフにしたものも。
そうそう、泡です。泡。
歩く、というか、そこに居るだけで、泡や水鉄砲で水をかけられます。
こんなことにされていた、外国人も。。。
最初はびっくりしましたし、カメラを持っているので腹も立つこともあるのですが、
慣れると気にならなくなります笑
それと、忘れてはならないのは屋台!
ほんとどこから来たんだ?ってほど路地には屋台がたっくさん並びます!
ビール片手にたくさん食べ歩きました!
なかでも大好きになったのは、このアーティクーチョという串焼き!
炭火で牛肉やハツとじゃがいもをジュージュー路上で焼いてます。
彼女、写真を撮ってもいいかというとすごく緊張してました笑。
ここボリビアは、今は雨季。毎日雨が降るのですが、この日の雨はすさまじかった。
夜突然、雷をともなってバケツをひっくり返したような雨が。霰も混じります!
警察もダンサーも一時避難。
ただでさえ標高が高く、日が落ちるとぐっと寒くなるオルーロ。体感温度は氷点下。
寒さに耐えながらも、雨足は弱まらないし・・・とみんな呆然と通りをみつめていると、
まだ強い雨のなか、どこからか太鼓が鳴り始めました。
観客は大きな歓声を上げます。
次々と演奏者や踊り手が戻り、大粒の雨の中、再開。
ボリビアって国の、腹の底からの強さを感じて、胸が熱くなったなー。
3日間、朝早くから夜遅くまで
男も女も、子どもから老人まで、みんな踊って、観て、食べて、飲んで!
裕福な人も、そうでない人も、ボリビアの人も、外国人も、ほんと楽しんでいるようにみえ、
1年に一度の祭りを一緒に楽しんだのでした。
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