2013年2月26日火曜日

マチュピチュからの帰り道

朝、筋肉痛で目が覚めました。

今日、クスコに戻ろうと、のんびりメルカド(市場)で朝食を食べていると、雨が突然、激しくなり、スコールが。。。止まない。

台風並で、身動きできず、土砂降りの中歩いて水力発電所に行くメリットはあるのかと!

お金を払って列車に乗りました。

この列車スピードが遅いのです。

スイッチアンドバックを繰り返すので、遅いです。

徒歩2時間少々に対し、列車1時間掛かります。

10kmくらいなのに。。。12ドル(乗る便により値段が上がる)。。。

この雨のため、仕方ないのかな。

まぁ、行きと違う景色が見れたのでよしとしましょう。

14時前には、水力発電所に着いたのです。すると、見覚えのあるカップルが居たのです。

彼らも、この日クスコに戻るみたいで、2時間掛けて歩いてきたみたいです。

が、彼らは、困っていたようで、信じられない一言を僕らに教えてくれました。


『橋が壊れて帰れないよ。』


『えっ』


乗客たちは、ぞろぞろと歩いて進んでいるのに。。。

半信半疑のまま、歩いていると

さっきの人たちが引き返してくるのです。

『道がない。。。』

自分の目で確かめるため進むとそこは。。。




寸断です。

ニュースでしか見たことのない光景。

チラッと、対岸に送迎バスが待機しているのが見えます。

何をどーすればいいのかさっぱり。

朝の豪雨のせいでしょう。

それにしても、鉄道会社は、把握してなかったのか!

この連絡網のなさ、チケット買うときに、教えてくれたらいいのに。。。

どれくらいで復旧するのでしょう?

みんなは村に戻るのでしょうか?

正規の道で70ドルくらい払ってればこんな事にはならないのでしょうが。。。

貧乏バックパッカーには辛いのです。

警官に聞くと、ここから30分くらい上流に橋があるって。。。


じゃ行こうか。


としか、思わなかったのですが、これが、運命の分かれ道。

テクテク歩く。


確かに橋。


そこから、ひたすら登り。。。

のぼる、ノボル、登る。


何人か、現地人であろうおじいちゃんおばあちゃんも登ってきて少し安心。

ひたすら登る。

途中、分かれ道があったり、また、違う人が登ってきて、一緒に進むのです。

なんなんでしょう、この感じ。

徐々に、一体感が生まれてきました。

さらに、ロシア人も登って来ました。

幾度となく、休憩をし、登ったら、遺跡がありました。



みんなで休憩。


グレープフルーツを持っていたので、すっぱさをかみしめて次に進みます。

旧道です。

昔の人たちが、歩いたであろう道を何故か歩いているのです。

知らずに、インカトレッキングしているのでした。



村はまだ見えません。



登りは済んで、横に進みます。

進んでいると。。。


またしても、寸断です。

いつ崩れてもおかしくない所を勇気を出し、

みんなで、協力して渡るのでした。


そして辺りが暗くなってきます。

でも、歩きます。

日が暮れて、

ふと、

光が輝くのです。

遠くに輝く光が、目の前で見え、消えるのでした。

そう、ホタルです。

まさかとは思いますが、歓迎されてる気がしました。笑

インカの人々はどんな感覚でホタルを見ていたのでしょうか?

とても興味深いです。が、今は歩かなければ。。。

歩いていると、向こうから、光が。

今度はライトの光。

なんと、娘の帰りを心配したお父さんとお母さんが歩いて来たのでした。

もう、村は近いそうです。

お父さんを先頭に、進みます。

これはもう、ドラゴンクエストの冒険そのままで、テンション上がってしまいました。

そして明かりが見えはじめ、ポツポツ家が見えはじめコーヒー畑を横切ったりしたりし、

とうとう道路に出たのです。

平坦な道にどれほど感動したか忘れません。


時間の経過がまったくわかりませんでしたが、どうやら6~7時間歩いたようです。

ところで、お母さんが、あなた達はどうするのと聞いているようで、

村に宿はないみたいで心配してくれて泊まっていいわよと優しい言葉が。

ありがたく、泊まらせてもらうことにしました。

お母さんにミニマーケットへ連れて行ってもらい、インカコーラとパンと缶づめを買いロシア人と食べました。

お母さんに片言ながらお礼を言っておやすみなさいです。

家では、ベットに布団で寝れたのでした。


                                         ろっぺいた


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