2013年1月29日火曜日

ウユニで異空間浮遊







まるで異次元に迷い込んだかのようでした。



広がる雲と水面と境界の靄と、すべてが均一にひろがり

歩いている証かのように、足元の水音だけが耳にとどく。

自分が溶け込んで消えてしまったような、いや、しっかり地に足をつけているような。














天気が思わしくなく、朝日を眺めることもできず、

旅に出る前に思い描いていた、青空と雲が広がる写真のような光景ではないものでした。




でも思ってもいなかった、不思議な体験ができて、よかった。
















ウユニ塩湖から町に戻ると、強い雨に変わり、

1泊だけと早すぎる滞在だったのですが、次の町へ移ることを決めたのでした。




2013年1月27日日曜日

ボリビア入国

アルゼンチン北部の谷をすり抜けるように、北へ進み、ついにボリビアとの国境へ。



これまで陸路で国境を三度越えましたが、どれも国際バスでの移動で

イミグレまでバスが運んでくれ、ポンとスタンプを押してもらうという、簡単なもの。

今回はローカルバスでアルゼンチン側国境の町La Qulacaまで移動し、歩いて国境を渡るのです。

気分は高まります。




バスターミナルから20分ほど歩き、町の外れへ。

イミグレーションはごったがえしていましたが、みんな陽気で、

係りのおじさんと「ハポン(Japan)?ゴキゲンイカガデスカー」と挨拶をしながら

簡単な出入国の手続きをし、国境の川を渡ります。










La Qulacaは広々とした清潔な町でしたが、一変。

ボリビア側のVillazonは所狭しと露天や屋台がならび、多くの人が行き交います。










これまでほとんど見かけなかった、インディヘナの独特な服をまとった人も突然出現してきます。

もちろんアルゼンチン・ペソからボリビア・ボリビアーノへ変え、物価も変わりました。

国境って奇妙な線ですね。




Villazonから次の目的地・Uyuniまで鉄道で行こうと考えていたのですが、

どうやら雨季の大雨で線路が寸断されており、行けないとのこと。

しかたなく、おんぼろのバスで向かうこととしました。






2013年1月26日土曜日

フフイ

サルタから北へ移り、フフイ州へ。

小さな村に寄りながら、ボリビアとの国境をめざします。






フフイ州には、世界自然遺産であるウマワカ渓谷が広がります。

七色(地元の人がいうには十一、十二色あるらしい)の岩肌をみせる山々が続きます。

色の違いは岩に含まれる鉱物の違いなのだそう。リンが赤でコバルトが緑だったかな。










幾重にも折り重なった層が、何万年・何億年の大地の動きや川の浸食で、輝いているのです。

ここはもう、高冷山岳地帯。

山々には木はほとんど生えておらず、サボテンたちが群れをなしていました。








私たちの背を超えるサボテンたちが、にょきにょき胸を張って立っている姿は、

勇ましいような、でもなんとも言えない哀愁があって、間が抜けていて、可愛い。











2013年1月25日金曜日

眠らない町、サルタ

サルタやフフイといった、アルゼンチン北部には

南米のグランドキャニオンと称される、大自然がたくさんあるのです。

向かったのはカジャファテ渓谷。













赤茶けた、大地を眺め、谷を抜ける力強い風を全身で感じ、照りつける太陽を浴び、

すべての感覚をつかって、この場所にきていると確かめておきました。






今日は私の、誕生日。

ゆっくりお祝いできなかった六平太くんの分も一緒に、お祝いをしに

ペーニャと呼ばれる、フォルクローレのライブハウスへ行きました。







これまで、バスの中や、レストラン、町のなかでもちらほらフォルクローレを耳にしてきましたが、

やぱり生音で聞くのはちがいますね!

なんてダンスなんだろ?タンゴなか?ダンサーも迫力ありです!

お客さんも踊りだしたり、一緒に歌ったり、みんなとっても楽しそう。




お酒も入り楽しく観ていると、突然『ハッピーバースディ』の曲が!!!

お客さんも一緒に大合唱で歌ってもらいました。

お店の方にも、ケーキとシャンパンも出していただき、びっくり!







六平太くんの計らいだったようですが、こんなに沢山の人にスペイン語でハッピーバースデー!と

歌ってもらうのは、一生でこの一回だけでしょうね~

Mucho Gracias!




途中、インディヘナたちと獣の神がペーニャに入ってきて伝統的なダンスが始まったと思えば、

おもむろに、テーブルにスプレー缶が配られました。







突然、

泡!泡!泡ー!






店中、泡だらけに!必死にみんな泡をかけ合います。

どうやらカナバル(祭)が近いためだったようです。

南米各地では、1・2月にカナバルという祭りが行われ、

その日には町中で踊り、酔い、水や泡をかけまくるという状況になるそう。






突然の襲撃に驚きましたが、忘れられない誕生日になりました。

私たちは、翌朝の移動が早かったので、2時にはお店を後にしましたが、

まだまだ、ペーニャは盛り上がっていて、夜はまだまだ長いようでした。





2013年1月23日水曜日

再びアルゼンチン

南米大陸をパタゴニアがある南から北へ移動するルートは、

アルゼンチン側か、チリ側を北上するかの2通りにわかれます。

私たちは、細長ーいチリ側を選択しました。

でも、アルゼンチンに立ち寄りたい場所があるため、

再びチリからアルゼンチンへ国境越え。国際バスに乗り込みます。







かなりの高地での山越えのため、悪路ということもあいまって、高山病やバス酔い者続出。

わたしたちも危うかったのですが、なんとか軽いバス酔いだけで済みました。





でも、バスの窓からみえる景色はとんでもないもので、

アタカマの砂漠から雪をかぶったアンデスの高峰、

アンデスの野生動物やサボテンを眺めたり、

むき出しな山肌から赤・青・緑さまざまな色のグラデーションがみられたり、

すべての憂鬱をふきとばすほど、うつくしい景色でした。




 
 
 
 










そんなこんなで、

もちろん、バスは遅れ、9時間の予定が13時間かかり、

夜遅く、アルゼンチン北部のサルタに到着しました。




2013年1月22日火曜日

アタカマ砂漠!

ボリビア・アルゼンチンの国境に面する町、サン・ペデロ・デ・アタカマへ。




町はとても小さいのですが、世界各国から観光客があつまり、昼も夜もにぎやか!

赤茶けたレンガで作られた町は、かわいらしいものばかりでした。







アタカマ砂漠のハイライトがまっていました。

塩の湖でプカプカ浮いてみたり、真っ白な塩の上を散歩したり、














月面散歩して、夕日を眺めたり、




 
 
 
 






早朝、4500mの高地で天然温泉につかったり、













ここは世界でも有数の星がきれいな場所。

ずいぶん月が満ちてきた時期だったので、最高にきれいな時ではなかったようですが、

とても寒い夜空の下で、天の川と流れ星を眺めたのでした。








2013年1月18日金曜日

三十路とバス移動

25時間バスにゆられ着いたのは、チリ北部、アタカマ砂漠の裾、カラマという町。

丸1日バスに閉じ込められ、ゆられ続けるのは、やはり辛い!

もうこりごりだと、ふたりで意気消沈。

じつは六平太くん、17日の今日が誕生日。

誕生日のうち22時間以上バスの中でした。かわいそうに・・・笑

なんとか宿をみつけ、あと50分だよ!と言いながら、近所の閉店まぎわの食堂で食事。













ここ数日彼は「から揚げが食べたい」と言っていたのですが、

なんと鶏肉のから揚げ?frito(フライ)にarros(ライス)付きにありつけ、興奮のようす!

わたしも何気に頼んだ、sopa(ホロホロとやわらかく煮込んだ牛肉とジャガイモと米のスープ)がおいしく、

疲れたからだに染み渡っていくのを感じられ、ふたりして幸せな気持ちになったのでした。





そう、ここカラマには世界最大規模のチュキカマタ銅山があるのです。

翌日、見学ツアーに参加してきました。












あまりに巨大な採掘穴に驚き、

(写真のゴマ粒みたいなのは、タイヤが大人の身長を超える巨大トラックです!)

何気なく生活している現代にも、こうして穴を掘り続けている場所があることに

ロマンを感じつつ、

銅山会社の説明にはなかったのですが、環境や労働の問題も無いとは言えないとのこと。

様々なことに、思いをはせた一日となりました。




2013年1月16日水曜日

バルパライソ

サンティアゴを後にし、バルパライソに向かいました。

この町は港の岸壁にへばりつくようにカラフルな家々があり、世界遺産に認定されているところ。

そこらじゅうで演奏やパフォーマンスをやっていて、かっこいいグラフティーもたくさんあり、

町中に芸術があふれています。













確かに、ガイドブックに書いてあるように、これまでより治安の悪い町のようで、

写真をとっていても、町の人に「カメラをしまって!」と何度も言われましたし、

酔っ払いに少しからまれたりもしました。もちろん、とりたてトラブルはなかったですよ。

それに、ノスタルジーな町で民家も所狭しとある場所だから、町の中にゴミが多く、

犬のフンなんて3歩あるけば踏める様で、おせじにもきれいとは言えないところ。







でも、出会って話をした人はみな、とてもやさしくホスピタリティーにあふれた方ばかり。

私はこの1ヶ月で訪れたどの場所よりも、好きになりました。

またいつか訪れたいと思える町でした。




あ、ここでもひとつ残念なこと。

バルパライソは南米を代表する詩人パブロ・ネルーダに縁のある町で、邸宅が博物館となっており

訪れたのですが、なんとストライキで閉館。













気を取り直して、バスで1時半はなれたもうひとつの邸宅があるイスラネグラという町にも向かってみると、

やはりストライキ。。。

南米旅行に向け2つ映画を観て、その1つがこのパブロ・ネルーダに関する映画でしたし、

とっても興味深い場所だときいいていたので、残念でした。

またいつか、ですね笑

2013年1月15日火曜日

チリ北上中

首都サンティアゴに着きました。








着いたばかりは、都会の喧騒に、やっぱりか・・と思っていたのですが、

ゆっくり歩いてみると、緑も多くこれまでの都市に比べ街全体が清潔で、気持ちのよいところです。

そして、立派な教会が多く、保存の状態もとってもよいのに驚きます。

サンティアゴ大聖堂の穏やかで厳かなたたずまいに魅せられました。

















宿で一緒になった日本人の方々と昼食をとりに市場へ行き魚介をいただきました。

コングリオ(大きなアナゴ)のフライが一番おいしかった!

いろんな料理をシェアして、日本語で旅話ができ、

いい気分転換になりました。

これまでふたりで1ヶ月過ごして、困ったことはなかったのですが、

やはり人恋しいのでしょうね。








心残りといえば、サンティアゴの東には北南大陸最高峰のアコンカグア山があるのですが、

町特有のスモッグで望めなかったこと。

条件がよければ、丘に上がれば望めるそうですが、私たちはできず、残念でした。



2013年1月12日土曜日

幾何温泉

プエルト・モンからバスを2つ乗り継ぎ、小さな町コニャリペに来ています。

コニャリペは湖のそばの静かな小さな町。

今はチリの夏休みシーズンで、バカンスに訪れるチリの人がたくさんいます。











ここには、日本のガイド本にはのっていない、とっておきの場所があります。

幾何温泉 LAS TERMAS GEOMETRICAS。

チリ人建築家が設計した秘境温泉。

温泉好きな私たちが、行かないわけにはならん場所!と、

コニャリペから未舗装の道を30分、タクシーにゆられ着いた山の中に、ありました。



























 ほんとにすばらしい場所でした!

もう、言葉にできない!どんなところか気になった方、ぜひ行ってみてください!



南米の温泉、ノーマークでしたが、アンデス山脈は火山地帯。

ということは、これから新たな温泉をもとめ進んでいこうと思います。