2013年2月22日金曜日

古都クスコ


ペルーの一大観光地クスコへ。


南米ついて詳しく知らない方でも、

インカ帝国といえば聞き覚えがあるのではないでしょうか。

クスコはインカ帝国の首都であった都市。

そして、マチュピチュ観光の基点にもなる町です。






ここで少し、インカのイントロダクションを。

紀元前1000年ごろ、アンデスで文明が誕生し、

後を追うように各地でさまざまな文明や王国が華開きます。

13世紀末、クスコ盆地の1部族であったインカ族が

約50年ほどで、北はコロンビア、南はチリにわたる約4000kmにおよぶ

広大な土地を統治し、大帝国を創ります。

しかし1532年、財宝を求めやってきたスペイン人に

インカ帝国はもろくもほろぼされ、インカ帝国は幕を閉じるのです。




と、とっても簡単にまとめてしまいましたが、

言いたいのは、

インカ帝国はアンデス文明の集大成であったということ、

そんなインカ帝国がスペインの侵略を受け植民地とならざるおえず、

独特で類を見ない世界観をもち、2千5百年もの長い年月で培われた知識や技術も

閉ざされてしまったということ。




インカの逸話を聞けば聞くほど、

インカが滅ぼされなかったら南米はどんなに面白く発展していたんだろうと考えてしまいますが、

きっとそれはそれで別の争いや辛い歴史が創られたのだろうな、とも考えられたり。

それでもやはり、

インカ帝国、ロマンのある話なんです。



熱弁をふるってしまい、失礼しました。

リャマのかわいいお尻でお許しください。








話はクスコに戻りまして、

インカの首都クスコ、今は大観光地。

中心地はインカの石造りの上に立てられた、コロニアルな建築がきれいに整備され残っています。

町を歩くだけで、ヨーロッパに居るかのよう。





洗練された飲食店や高級ブティックが並び、気立てのよい町並みが続きます。

かと思えば、少し中心をはなれると埃っぽくてごちゃごちゃとした町もあり、

クスコ市内、郊外には沢山のインカやそれ以前の遺跡がたくさん点在していたりと、

なかなか興味深いクスコ。



早足の私たちでも気がつけば、マチュピチュ試練も含め、10日近くクスコに滞在していました。



街歩き、食べ歩き、








突然子羊を渡され、写真とチップを強制されたり、






石探しをしてみたり、





クスコにもあったドロボウ市をひやかしに行ったり、





博物館や遺跡に足を伸ばしたり。








なかでも面白かった場所を紹介します。


クスコ郊外にある、モライとマラスの塩田。







マラスは、インカ時代に農業試験が行われていた場所です。









アンデス原産で、アンデス文明において重要な食物であったジャガイモやトウモロコシを育て、

農業生産率を上げるべく、研究を行っていたと言われています。

中を歩いてみると、思っていた以上に巨大。石造りの段々畑も精巧で圧倒されます。









こちらはマラスの塩田。









インカ以前から続く塩田で、乾季にはこの棚田に真っ白に塩だけ残り干上がります。

流れている水は近くで湧いている温泉で、塩分を多く含むため、塩田ができるのだそう。

いまは雨季で茶色いのですが、それでもこの突然山の中に広がる奇妙な棚田に驚きました。






そして、

クスコといえば、

マチュピチュですね~

少し思い返しただけでも、長く険しい試練だったように思えます。



では、マチュピチュ編は六平太くんへバトンタッチします~



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