コロンビアを徐々に北上中です。
次に向かったのは、コーヒーで有名な小さな村サレントでした。
コロンビアの一大コーヒー都市はアルメニアという都市で、
この辺りはコーヒー生産がとても盛んであり、コロンビア全土で生産されたコーヒーが集まる地。
でもアルメニアは都市なため、ゆっくりコーヒー農園などを回るには
近くのサレントという村を訪れるのがよいらしい。という噂を耳にし、ここへ。
アルメニアに向かうバスは、コーヒーやくだもののの畑をいくつも越え、
大きな園芸店や苗のようなものを栽培している畑もいくつもみられました。
知らなかったのですが、コロンビアは花の生産も盛んで、日本にも多く輸入しているそうです。
サレントはちょっとした観光地で、古い建物を改装しカラフルに設えたかわいい町並みでした。
町といっても、ほんの小さな集落。そのなかの快適でおしゃれな宿にチェックイン。
コロンビアに入って物価が少し上がりました。
宿もこれまでの倍(といってもひとり10ドルと少し)。
高いから個室ではなく、ドミトリーというシェアルーム。
それでも、きれいで快適な宿ばかりで、キッチンやWIFI付きのところが多いです。
バックパッカーが旅しやすい国ですね。
宿から歩いて1時間と少し。家族でやっている小さなコーヒー農園に見学に行きました。
ここでは2種類の豆をオーガニックで栽培しているそう。
どこまでオーガニックなのか、聞いてみたかったのですが、スペイン語で質問できず・・・。
残念ながら、有機肥料で栽培していることまでしか分かりませんでした。
コーヒー木の周りにはバナナやココナッツ、パイナップルやみかんやユカという芋など、
家族で食べるくだものや野菜がたくさん。
こういうのんびり加減が小さな農園らしい。
バナナの木は、コーヒーの葉や実を強い日光から守るのだそう。
かわいい赤く熟れた実がみられました。収穫時期のようです。
ひと粒ひと粒収穫された実は、手動の皮むき機でつるんと剥かれると、
ひとつの実に2つのコーヒー豆。
それを乾燥させ、さらに殻を割ると、生豆になります。
この状態で出荷され、1級の豆はイタリアやアメリカ、日本といった国々に渡っていくのだそう。
ここで焙煎もやっていて、かまどと鍋を使ったとっても自然な焙煎方法。
見学の最後に大きなミルで挽いてコーヒーを淹れてくれました。
とてもおいしいコーヒー。
高い香りに、苦味も酸味も出すぎていないのに、しっかりとしている味。
私は少しコーヒーの勉強をしたので、科学的においしいコーヒーの淹れ方を知っているのですが、
それからしたら、疑いたくなるようなアバウトな淹れ方です。
コロンビアの家庭ではネルドリップで淹れるようで、
挽き方もかなり細かいうえに、ネルはネルより荒い木綿のような布。
湯の注ぎ方もドバッと一気に注いでいる。
なんでおいしいんだろ?私には分かりません。
あれですか、『インドで飲むチャイは格別にうまい』と同じ原理なのでしょうか。
なにはともあれ、ほのぼの楽しい見学でした。
この農園までの道中もなかなか乙な散歩道でした。
すれ違う人みんなとあいさつを交わし、
家畜や犬と交流をし、
眺めのいい砂利道をのんびり歩きます。
帰りにみかけた、ままごとをしている女の子たちの道具に
コーヒーセットがあるのを見つけて、コロンビアらしい!とひとり興奮。
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