マチュピチュからの帰り道に出会ったロシア人ダニエルが、
湖や山々がとてもきれいだった!とおすすめしてくれたので、
ワラスという高原の町に来ました。
リマからバスに揺られ8時間、
再び、標高3090mのアンデス山脈の町です。
ダニエルが言うとおり、ワラスのそばには6000m級の高峰が連なり、
近くの国立公園に氷河や美しい湖がいくつも存在します。
私たち日本人にはなじみがなかった町ですが、欧米人には人気なスポットなようで
ハイシーズンには多くのトレッカーが集まるそう。
そう、
ハイシーズンには。。。
私たちがワラスにたどり着いたのは3月上旬。
雨季の後半で毎日のように冷たい雨が降る日々です。
トレッキングしようにも、雨やあられにふられちゃたまったもんじゃない・・・。
ツアー会社などを回って情報集めたのですが、
晴れてなきゃ真っ青な湖も青くないとのことで、
トレッキングは中止!
ここから行けるスポットを巡ろう~と泣く泣く方向転換です。
はじめは、パストルリ氷河。
ワラスからバスに乗り、標高5250mにある氷河を見にいってきました。
3000mや4000mの町や峠越えはこれまで何度か経験しましたが、5000m級はこれが初。
バスを降りた場所から氷河まで1kmほど歩くのですが、とても苦しい!
ゆっくりゆっくり歩いてるのに、数分歩くごとに
ゼーゼー、ハーハー、
休憩して呼吸を整えないといけないほど。
たどり着いた先の氷河は、パタゴニアでみた氷河とはちょっと違う様子で
青くはなく、雪か氷かよく分からなくて、
ほーっ
といった感じ。
雨からひょうになり雪が降り出したので、早々に退散。
標高も高く氷河もあるくらいだから、凍えるほど寒かったです。
ちょっと残念だった氷河よりも、興味をそそられたのは、
プヤ・ライモンディと呼ばれる世界でもこのあたりにだけ存在するという植物。
発芽から100年後に2万もの花を咲かせ、それ一度きりで枯れるんだとか。
その見た目だけでなく、生態もかっこいい植物にうっとり。
寒い氷河から帰った翌日は、
日本人にはたまらない、温泉!
外国の温泉といえば、ぬるい湯に水着をきて入って泳ぐ温水プールのようなものがほとんどなのですが、
ここは個室も準備されていて、一回一回湯を入れ替えしてくれます。
少し温度はぬるめだったものの、久しぶりに湯船に浸かれることに感激!
とーってもきもち良かったです!
最後に、チャビン・デ・ワンタル遺跡。
紀元前1000年頃栄えていたチャビン文化のなかで宗教的に重要であったかつての神殿です。
リャマもいたりして。
この一見のどかな遺跡、何がすごいって、地下道が張り巡らされています。
そして迷路のような地下の奥に神殿があり、
紀元前のまま主神体が納められてあるのです。
私は霊感とか第六感だとか、これまでまったく感じたことがなかったのですが、
そんな私でも神聖な空気を感じる空間でした。
そして私、この遺跡を訪れてから数日、
山肌や巨木、川といった自然の中にいろいろな顔が見えるようになってしまって、
少し怖かったです・・・。
遺跡の帰りにみた夕日がまさに、いちめん黄金に包まれたかのようで
感動してしまいました。
ワラスは大きい町ではありませんが、インディヘナが多く残っている地域のひとつで、
メルカド(市場)や通りの屋台も活気があって、歩いているだけで面白かったです。
観光客もシーズンオフで少なく、外国人よりむしろペルー人の旅行者が多く、
ツアーに参加してもペルー人の遠足にまぎれこんだかのようで、おかしかった。
いい意味でも悪い意味でも?適当なことがしばしば。笑
ペルーも南と北でずいぶん違うと聞いていましたが、
このおおらかな感じ、とてもいい。
この先が楽しみになってきました。
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